「犯罪被害者遺族 トラウマとサポート」(小西聖子著 東京書籍発行)

Hanzaiカウンセリング関係の知り合いに貸してもらって、読んだ。
この世の中、トラウマを抱える人と接する機会が、多くなっていくと思われる。
人の心を知る人が、社会の中に増えていってほしいものである。

「加害者に対して腹を立てるっていうことは、とても健康な感情です。…怒るべき相手に対して怒りをもつためには、ある程度は元気が必要なんですね。あまりにもショックを受けてしまうと、そこまでなかなか行けません。その間に、もっと身近な人に対して怒ってしまったり、いま言ったように、怒りの感情そのものが出なかったりします。」(P23)

「ただ、実際はあまりにショックなことがあると、それぞれの家族のメンバーが、それぞれ傷ついて、結果として家がバラバラになることのほうが多いです。少なくとも一時的には、そうです。バラバラになると、さらに苦痛を増し、孤独感も増します。少し支え合えればみんながOKなら、やっぱりサポートして、家族がバラバラになるのは避けたいところです。」(P29)

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