「小羊うるちゃん物語」part 5-6 預言?

 

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 【Part5の登場人物】
     うるちゃん  : 主人公
     へいわくん  : 夫
     なごみちゃん : 長女
     サイエン君  : 長男
     はづきさん  : 友人
     A牧師(夫人): A教会の牧師(夫人)
     友人Nさん  : なごみちゃんの幼稚園のママ友
     友人Iさん   : A教会で出会った友人
     Gさん    : エホバの証人に入ったばかりの女性
     Tさん    : バプテスト教会の知人女性
     S牧師    : A教会に来た同盟教団の牧師
     K宣教師   : A牧師をマンツーマンで教えた宣教師
     B主任牧師  : B教会の主任牧師
     Leeさん   : 韓国旅行で知り合った宣教師夫人
     B1牧師   : B教会の主任牧師の長男である牧師

※ 今回の物語には、個人的な「預言」が出てきます。ペンテコステ系教会においての出来事が書かれています。一般のオーソドックスな多くの教会ではなされていませんが、寛容な視点でお読みください。

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 1995年10月、夕拝に初めて、後に日本に預言の働きを広めたS師が通訳者を兼ねた弟子(この方も預言をした)を連れてA教会にやってきました。簡単なメッセージの後、「今、この中の5人に主から『預言』が与えられました。」と言われました。その中に、A牧師、有名人のNさん、うるちゃんがいました。S師は、A牧師に「これから、あなたを使徒として用います」という内容を預言として語っていたことを記憶しています。預言を受けたA牧師はペンテコステの牧師の会合で知り合ったS師について「預言者」だと知らなかったと興奮したように語っていました。

 うるちゃんにも、うれしい内容の「預言」が語られたのですが※1、初めて見る「預言者」は、なぜ、聖書の預言者のように、罪を刺し通し、神の国を治め建設するような悔い改めの働きをしないのか、疑問でした。預言者の役割によるのかとも思っていました。

 その後、A教会に、幾人かの預言者が集会に訪れ出しました※2。そして、翌年の1996年8月に、再びS師が、今度は正式に3日間高原に宿泊しての夏期聖会に招かれました。内容はS師に任され、何をするのかは当日までわからない状態でした。
初日である1日目に、S師はリバイバルに対する預言の働きの重要性と日本に新しいリーダーを立てるというようなメッセージをし、2日目は、午前中の集会の後「午後は、皆さんも預言できるように、訓練をします。」と言われました。3日目は、簡単なメッセージと預言の時間がもたれました※3

 2日目の午後の「預言の訓練」時のこと、聖会には交流のある他教会からの出席者もいたため、初対面の方も多くいました。その中で、「2人づつ組になり、それぞれ、心に浮かんできた言葉を言い合いなさい。」と言われ、組を変えた訓練が何回かなされていきました。これには、戸惑いを覚えました。聖書に書かれている預言者は、人の罪を治めるためによく遣わされていたので、仮に、何か浮かんだとして、初対面の相手に軽々しく言えるものなのだろうか、また、言ったとして、そのことが当たっていたとしても、内容によって相手は素直に「そうです」と言えないのではないだろうか、と。しかし、異議を言う人はうるちゃんを含めて誰もいず、素直に訓練に従い、A牧師や出席した幾人かは、とても興奮し、すっかり、預言のとりことなっていったようでした(その後、預言を受けに通いだす人たち、「祈っていたら、このような幻を見ました。『私はひとり雲の上にいました。イエスさまがいました。主は私にあなたに預言の賜物を与えると言われたのです。ハレルヤ!』」と集会の中で「預言」を始める人、左の耳から「主が言われます。『あなた方は、もっとわたしらの賜物を求めなさい。わたしはもっと与えたいのです』」と実際に主が語る声が聞こえ始めたと言って「預言」をする人たちが出始めました)。うるちゃんも、よい預言を受けていたこともあり、不思議に思っていても、受ける側についての懸念事項はありましたが、主からの賜物だということに疑いを持っていませんでした。
                                                         ※ この部分についてのコメント

 このような流れの中で、うるちゃんは、受けた預言が気になりつつも、「平安を預言する預言者については、その預言者のことばが成就して初めて、ほんとうに主が遣わされた預言者だ、と知られるのだ。」(エレミヤ 28:9)「満ち足りる心を伴う敬虔こそ、大きな利益を受ける道です」(Ⅰテモテ6:6)という主の言葉を信じて委ねることにし、A教会を後にしたのです。(※3の夏期聖会での預言の中の「あなたの教会の中で・・・用いる」という言葉が主のものだったら、出ることは逆らうことになるのだろうか、しかし、だとしても「あなたの教会」=A教会とは限らない、この意味するところがA教会なのだとしたら、語った神が責任をもっていつの日か和解へと導いてくださるはずだ!という結論に至ったのでした。)

 うるちゃんに語られた預言は、励まされるものでしたが、「平安を預言する預言者については、その預言者のことばが成就して初めて、ほんとうに主が遣わされた預言者だ、と知られるのだ。」(エレミヤ28:9)とあり、聖書にも書いてない個人的な事柄であるため、鵜呑みせずに、心にとめておくことにしました。

 A教会を後にした数日後、Leeさんから、ファックスが届きました。
「I knew your hardness in church. At that time Holy spirit makes me pray for you.
Mrs. Uruchan ! I worry about hart and I pray for you now.
God knows everything. You had better depend on God. Mrs. Uruchan !
God, I, and your friend love you.

I pray for you every day, Mrs. Uruchan!
“You are very important person in the kingdom of God. You are the woman of pray.
If you pray for the kingdom of God, that kingdom will be broad, world-wide.
You have the responsibility to save Japanese. A lot of soul is waiting for you, your devotion, and your prayer. God loves you very much.”」

 上記でふれたうるちゃんになされた3つの預言を、下記に記します。

※1 1995年10月1日夕拝時のS師からうるちゃんへの預言
「聖霊があなたがたのうちに現れて下さいます。あなたの生活のうちに、すばらしい大きな祝福が、主の臨在が与えられます。あなたの心は柔らかくて、そして本当に美しいものです。わたしにとって尊いものとして、わたしはあなたを用います。わたしのために戦う勇士として、わたしはあなたを任命します。その喜びの武器をあなたに与えます。主にある喜びを持って、わたしのために進みなさい。どのような務めをあなたが持つかわからないのですが、あなたは主の前に笑う者となっていくでしょう。そしてあなたの内側に、あなたの体に癒しが、癒しの何かが、今起こるでしょう。あなたの感情的なもの、霊的なものの中に完全なる癒しが成就するでしょう。そして、この時期において、新しい息を、風をあなたに送ります。わたしの姉妹よ、あなたの内にある優しい心に言います。悪しきものに対して、また悪しきものの偽りに対して、あなたは立ち向かうのです。あなたに与えた愛は、多くの人達を愛するものとなるのです。あなたがどんなに神様に愛されているのか、また人々に、兄弟姉妹達に愛されているのか、あなたが見えるようにあなたの目をわたしが触れて開こうとします。わたしはあなたに新しい力を与えるのです。自分を弱いと言ってはならない。あなたは強いと言いなさい。わたしの娘よ、あなたは強い者です。あなたは強い者です。あなたは強い者です。あなたは強くなりました。そして神の家で、あなたは喜び踊る者となるでしょう。主の前に、喜びの旗を振るものとなるでしょう。あなたがたの子供達のうちに、わたしの喜びが至るでしょう。あなたにとって、大きな将来を約束します。どうか、下を見ないでわたしを見上げて歩みなさい。あなたの上に大きな喜びが与えられるでしょう。」

※2 1996年1月7日礼拝の中でのS.S女史からうるちゃん夫婦への預言
「わたしはあなたがたに必要な物すべて与える神です。あなたがたの手をわたしに伸べなさい。そうすれば、わたしはあなたがたを満たします。あなたはちょうどあの少年のように、2匹の魚と5つのパンを持ってきましたけれども、それを増し加えます。あなたがたのいる状況の中の制約をわたしは切り取ります。芽が地面から飛び出てくるように、あなたがたをします。そして霊の実をあなたがたは食べるようになるでしょう。霊の人となるようにあなたを整えて解放しましょう、奥さん。あなたは少女のように閉じこもっていたかもしれない。わたしがあなたの中で、内側の働きをしているのを誰も認めてくれなかったかもしれませんが、多くの人たちは、神のすばらしさをあなたの中に見ています。家庭の中でわたしはあなたがたの中で働いています。わたしの真理をあなたの子供たちにも教えます。そして、霊によってあなたがたは妻として、夫として一体とされています。夫婦としてのことをあなたがたに教えます。あなたがたは夫婦として主のことを教えるようになります。そしてややこしいものを簡単に教えるようになります。そして主の軍勢を持ち出します。そして若い人たちにも、主の導きが出来るようになるでしょう。あなたがたに新しい召命を今、与えます。新しい霊の働きができるように。」

※3 1996年8月17日夏期聖会の中でのS師からうるちゃん夫婦への預言
「主よ、どうぞこの夫婦を祝福してください。あなたがた2人の中には、主に対する本当に深い愛情があります。主は云われます。あなたの心は柔らかくて、本当に建て直しやすい。他の人たちもそれを見て感動します。あなたは新しいドアをオープンする者となります。あなたがいるところに本当に主を礼拝する霊がやってきます。あなたが入っていって、その部屋の中に人がいて、その人たちが礼拝したくなくても、あなたが主に応答するその手を見て、手を上げてあなたを見て、人々は泣き始めるでしょう。そしてその礼拝の油注ぎをあなたの上にきます。そのことによって他の人たちの心が開いていきます。あなたの教会でわたしは新しいことをしていることを見なさい。あなたの教会の中でわたしは誰であるかという新しいその認識を与えています。そういう動きの流れの中で、あなたはまっただ中にいて用いられる人たちとなります。我が息子よ、聞きなさい。あなたをリーダーにします。あなたは簡単なこと小さなことを忠実にしてきた方です。主はあなたを高めます。あなたに賜物もきます。知識の言葉をもって、あなたはみわざをしていくでしょう。また信仰の賜物、また病人のために祈ることができる。我が娘よ、聞きなさい。あなたはこのチームとしてあなたの御主人と一緒になった。そして、あなたにはカウンセリングの知恵を与えます。我が娘よ、聞きなさい。あなたは人の魂に対する愛をもって、多くの人たちがキリストに寄せられて行きます。そして我が息子よ、聞きなさい。あなたは安定というその言葉が見えます。そしてあなたがたはチームとして働くようになるでしょう。あなたがたは夫婦として、人々が聞かなくてはいけない言葉を聞くでしょう。あなたの奥さんはあなたに向かって“いや、そうではない”と言うかもしれませんけれども、わたしが与えた言葉は正しい言葉ですから自信をもっていきなさい。我が娘よ、あなたの御主人も本当にあわれみをもった方です。あなたがあわれみを現していくその現し方と、御主人の現し方は少し違います。我が娘よ、聞きなさい。わたしは今、あなたの心を強くしています。あなたの心は優しくて、聖いものです。しかし傷つきやすい心でもある。あなたの心に、テフロンのようなもの、わたしのテフロンを加工します。ですからあんまり人からの傷を受けないようにします。ですからそれはすべてなくなってしまう。そしてわたしが愛するように、人々をあなたは愛することができる。ですから、敵の攻撃に負けないようにしなさい。敵の攻撃は必ず失敗する。イエス様の御名によってこの家庭を祝福してください。」

 このような預言もあり、牧師の気持ちも少し理解できた2ヶ月後(1997年2月17日)、年下の信徒の身で、行き過ぎた面もあったかもしれないと思い、とにかくそのことだけは謝っておこうと祈ったことがあった。が、人間的に動かずに、祈って決めることにした。すると、「今、謝ってしまったら、相手側は、悔い改めることに気付くことすらなくなってしまいます。謝るのにも時があります。まだ、相手が自分の原因に気付こうともしていないときは、まだ時ではないのです。その時も主にゆだねて待つのです。忍耐がいりますが…。」と心に響いてきた声に従って、時を待つことにしたのです。

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【参考】コラム「預言について」

  【うるちゃんと教会】
  ☆ うるちゃんが電話をかけた「昔からの流れのキリスト教会」(part 1-3)
  ☆ はづきさん所属のA教会(part 1-3)
  ☆ 歩いて1、2分のところにあった近所のH教会(part 2-1)
  ☆ へいわくんの実家近くのA教団のW教会(part 5-4)
  ☆ 行き場をなくしたうるちゃんが飛び込んだB教会(part 5-5)

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