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【Part4の登場人物】 うるちゃん : 主人公
へいわくん : 夫
なごみちゃん : 長女
サイエン君 : 長男
はづきさん : 友人
A牧師(夫人): A教会の牧師(夫人)
※ 今回の物語には、教会の礼拝時の「預言」「会衆預言」が出てきます。ペンテコステ系単立教会においては、時に礼拝の中でなされることがあります。一般のオーソドックスな多くの教会ではなされていませんが、寛容な視点でお読みください。
また、幼い信仰ゆえの単純な行動もが記されています。これもまた、寛容な視点で読んでくださいますように!
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ある日、うるちゃんの中に、ある思いが浮かんできました。それは、会社にシャ宅を移してもらうように手紙を出す、という思いでした。でも、そのようなことは、へいわくんに迷惑がかかるのでするべきではない、とも思いました。会社に言うのならばへいわくんが直接…、と思い、へいわくんにもそう伝えていました。そう思いながらも、手紙を出せばうまくいくような気がしてなりませんでした。それで、主に聞いてみようと思いました。プールへ行こうとしていたある日、近くのプールが滅多にない休みで行けなかったせいもあり、こう言ってみたのです。「隣の市のプールがもし、休みで入れなかった場合は、手紙を出しません。入れた場合は、手紙をすぐに出します。」と。初めて行くプールでした。行ってみるとなぜか休みでした(定休日ではない)。出せないとなると、出したくなるもので、もう一回、今度は逆に、「またその隣の市のプールへ、なんらかの理由で入れなかった場合は、手紙を出します。そのプールまでの道がわかりませんが、スムーズに行けた場合は、手紙を出しません。」と言ってみました。そう言った途端、道案内が出たり、適当に行った道があっていたりして、迷わずにプールまで着いたのでした。広い公園内にあるプールで、うるちゃんたちが行った時間だと、まず通常は駐車場が満車のはずでした。しかし、待たずに停められたのです。そして、広い公園内で迷うようなところ、一組の家族連れが道案内するように先導し、一時間に一本の送迎バスにも、ぎりぎりで乗れたのです。ここまでスムーズに行くと、無視するわけにはいかないように思え、手紙は自分の心から出たことかとあきらめました。
※ ここでの行為を振り返ったコメント
そのような状態の中、A教会で毎年開催している夏期聖会を迎えました。その聖会はエドウィン・ソーサというプエルトリコから来た預言者を招いての集会でした。その一回目の集会でうるちゃんは名指しで次のような個人預言を受けました。「もうこれ以上苦しむ“必要はありません”。あなたの重荷をわたしは今受け取りました。もう涙を流す“必要はありません”。わたしはあなたの助け主であります。今まで閉ざされていたドアを今開きます。あなたの必要をよく知っています。そしてあなたの必要を満たす神であります。あなたに力を与えます。」と。
そして、手紙を出したいけれど出すべきではないような気もするし…、というジレンマの中、東京福音クルセードも終わりました。その翌日、次のようなみことばが心に示されたのです。「私はあなたの従順を確信して、あなたにこの手紙を書きました。私の言うこと以上のことをしてくださるあなたであると、知っているからです。それにまた、私の宿の用意もしておいてください。」(ピレモンへの手紙21節・22節)
早速、会社に手紙を出しました。すると、数日後、総務部長から直接うるちゃんに電話がかかってきたのです。会って話がしたいと。うるちゃんは、まわりの人にも祈ってもらいつつ、総務部長に会いに行きました。すると驚いたことに、もう引っ越し先の家が準備されていたのです。会いたいというのは下見のためでした。その家は、引っ越す前に故郷に購入した持ち家と同じような間取りの一戸建てでした。気になるのは費用のほうでした。しかし、そのことも整えられていたのです。引っ越し費用は会社負担、しかもシャ宅費も本来なら高くなるところ会社が面倒をみてくれることになったのです。さらに、ガレージ付なので駐車場代がかからなくなるという、おまけ付でした。
一戸建てのシャ宅は数がなく、しかも自己理由にもかかわらず、費用は会社がもってくれるということは、例がないことで、全くの奇跡でした。
ハレルヤ!
教会の近くに行きたかったこと(用意されたシャ宅もまた、遠い地域にあった)と話がうますぎる(教会の近くではなかったこと以外、すべて祈った通りの家であった)ことから、本当にこのシャ宅へ行くべきなのか迷ったのですが、条件などから、他に行くところがないことがわかりました。
それでも、交通が激しく、暗い所のように思われたので(後で、別の道があることや決して暗い所ではないということがわかった)、「うるは、教会の近くに行きたかったのですが、ここがうるの行くべき地なのですか?」と主に尋ねてみました。すると、「あなたがたは互いに自分の友を、ぶどうの木の下といちじくの木の下に招き合うであろう。」(ゼカリヤ書3章10節)と心に示されたのでした。
さらにうるちゃんは、引っ越しするときに、信仰への誤解を避けるために、トラクトと証しを、今までいたシャ宅の住人に配っていこう、という思いを持っていました。でもそれは、圧力をかける行動をとっていた中心人物をも含んでいるので、「そのことを成せるように、主よ、力をお貸しください。うるを励まして下さい。」と祈りました。すると、翌日の8月28日の礼拝でのA牧師夫人の会衆預言が再び心にふれてきたのです。「わたしの愛する息子よ。わたしの愛する娘よ。あなたは、わたしの血によってあがないとられた尊いわたしの子です。あなたは、わたしの愛の御手の中に今あります。それゆえ、あなたは恐れてはなりません。わたしはあなたの側にいます。…。心配してはなりません。わたしはあなたに声をかけてあなたのすばらしいわたしの願っている門を開きます。あなたはわたしの宝。恐れないでただ歩んでいらっしゃい。そこは、“希望と喜びと平安の中”です。あなたは、わたしの働き人としてあなたが歩むためにあがないとられたのです。だからあなたはわたしの力をいただきなさい。わたしは今、わたしの力をあなたの内側に今与えます。」というものでした。さらに、「彼らは、わたしのものとなる。…。わたしが事を行う日に、わたしの宝となる。人が自分に仕える子をあわれむように、わたしは彼らをあわれむ。あなたがたは再び、正しい人と悪者、神に仕える者と仕えない者との違いを見るようになる。」(マラキ書3章17節・18節)というみことばが心に示されました。その預言とみことばに勇気づけられ、証しのトラクトを持って、挨拶に出向きました。すると1名を除くすべての人が快く受け取ってくれたのでした。その1名は、あの圧力をかける行動をとった人でした。
後でわかったことですが、うるちゃんが手紙を出した時期は、ちょうど、地方からの転勤者の苦情についての組合の動きに合致していたのでした。本人からの苦情には会社も慣れていたようでしたが、奥さんからの申し出というのが、この時はかえって良かったようでした。次の掃除の日の二週間前にうるちゃんたち家族は、引っ越したのです。掃除中のシャ宅の住人たちの見ている中、会社の制服を着た人たちの手によって、引越しがなされたのでした。
引っ越し先の周囲はというと、びっくりするほど穏やかな交わりを持ってくださる方ばかりで、預言通り、そこで、過ごした1年半は、希望と喜びと平安に満ちていました。恵み深き主に感謝します。
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【参考】コラム「預言について」
【うるちゃんと教会】
☆ うるちゃんが電話をかけた「昔からの流れのキリスト教会」(part 1-3)
☆ はづきさん所属のA教会(part 1-3)
☆ 歩いて1、2分のところにあった近所のH教会(part 2-1)
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