「小羊うるちゃん物語」part 2-2 教会に通い始める

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  【前回までの登場人物】 うるちゃん : 主人公
              へいわくん : 夫
              なごみちゃん: 長女
              サイエン君 : 長男
              はづきさん : 友人

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 聖霊のバプテスマを受け、聖書に書かれていることが真実であり、キリストがいつもともにいてくださる神であることを体験したうるちゃんは、近所のH教会に、早天祈祷や、祈祷会、子供の日曜学校、家庭集会など喜びの中、毎日のように通いました。洗礼の勉強会も始まり、受洗を心待ちにしていました。少し気になること(教会に置いてある書籍以外は、あまり読んではいけないと言われたことやトールペイントで作った子供をかたどった木製の花台を偶像だから置けないと言われたことなど)もありましたが、主の宮である教会へ、毎日のように行ける喜びの前に、そういった問題はささいなことのように思われました。
                                                         ※ 下線部を振り返ったコメント

 1994年3月19日(土)、夜11時頃、うるちゃんは日課となっていた、祈りの時間を持っていました。久しぶりに「主よ。うるが過去犯したであろう罪、または犯している罪で悔い改めていない罪がありましたら、お示しください。」と祈りました。すると、言い終わるや否や、電話がなりました(繰り返し言いますが、夜11時頃です)。「え~っ?何だろう。何かの罪が示されるのだろうか。」と、うるちゃんが期待と不安で受話器を取ると、北海道のN師(はづきさんを導いた女性で、この時は伝道師であったが、数年後に牧師になった)からだった。教会内のことでいろいろと悩んでいたうるちゃんは、2,3日前にはづきさんに勧められ、N師に信仰告白(「小羊うるちゃん物語」part1の内容)を読んでもらい、相談にのってもらっていたのでした。N師からの電話の内容は、「初めにA教会へ導かれたのだから、状況が変わるまでそこにとどまるべきだった。」というものでした。そう言われたうるちゃんは「教会が遠いということで、教会を選んだことは、導かれた神を疑うことになり、その罪が示されたのだろうか。」と思い、N師に言われるままに、悔い改めました。しかし、以前、聖霊のバプテスマを受けた時、神よりも、人のことばの方を信じ、罪を示された経験があるため、保留にすることにしました。主のみこころを、知りたかったのです。

 N師からの電話の後、H教会に通うことに平安が得られなくなり、明日の日曜礼拝はどこへ行くべきかをうるちゃんは祈りで求めようとしました。必死でした。N師からの言葉でうるちゃんの気持ちはA教会へ向いていたのですが、教会選びは信仰生活を左右する重大なことだと思い、自分で決断できなかったのです。その時の祈りは次のようなものでした。「主よ、疑っていたうるをお許し下さい。………。………。」いつもならば、す~っと出てくる異言による祈りがこの日に限っていつまでたっても出てこなかったのです。それで、「主よ、うるにはどうすれば良いのかわかりません。もし、早天祈祷だけ、H教会に出て、事情を話し、礼拝はA教会へ行ったら良いのでしたら、今すぐ教えてください。」と祈ってみたのです。真剣にまじめな気持ちからでした。異言の祈りは出てきませんでした。そこで次は、「H教会へ行ったら良いのでしょうか。」と祈ってみました。すると突然、隣の部屋にいたへいわくんが大きなくしゃみをしたので、そのくしゃみに気がそれて、祈りに集中できなくなり、やはり異言の祈りは出てきませんでした。同じようにA教会についても祈ってみましたが、異言の祈りは出てきませんでした。明日はどうしたらよいのか途方にくれ、「どこへも行かずに状況を待てば良いのでしょうか。」と祈ってみました。でも異言の祈りは出てきませんでした。へいわくんがしたくしゃみで祈りに集中できなかったことが気になって、答えを聞きたい一心で祈り続けました。しばらくの間、「主よ…、うるに示してください。」と祈っていると、突然異言の祈りが出てきたのです。それでも答えが何なのか、結局わからないので、異言の祈りの中、「何がみこころなのか、うるにはわかりません。どうかうるにわかるように示してください。」と心の中で祈ると、それまで、言葉にならなかった異言が、「○○○、○○○…(○○○はH教会の名)」と変化してきたのです。それは、ろれつがまわらないようなもつれた言葉だったのですが、どう聞いてもそう聞こえるのです。不思議な体験でした。心はA教会へ向いていたので、自分で、「△△、△△…(△△はA教会の名)」と言い替えてみようとしましたが、それでも変わらないのでした。「主よ、明日はH教会へ行けばよろしいのですね。」と心で聞くと異言は止まり、後には平安が残ったのでした。

 これで、北海道のN牧師の助言のように、A教会が本当に行くべき所だったならば、洗礼を受ける前までに、そのように導いてくださるだろうと思い、そう祈って眠りにつきました。    つづく…

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  【うるちゃんと教会】
  ☆ うるちゃんが電話をかけた「昔からの流れのキリスト教会」(part 1-3)
  ☆ はづきさん所属のA教会(part 1-3)
  ☆ 歩いて1、2分のところにあった近所のH教会(part 2-1)

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