「しかし、ヨシヤは身を引かず、かえって、彼と戦おうとして変装し、神の御口から出たネコのことばを聞かなかった。そして、メギドの平地で戦うために行った。」(Ⅱ歴代誌 35:22)
ヨシヤは、神のみこころにかなった王であったが、その死は不名誉なものであった。
BC612年にアッシリア帝国の首都ニネベは、新バビロニアとメディアの連合軍によって陥落し、3年後のBC609年には、残存勢力も滅びアッシリア帝国は完全に歴史から姿を消した。
そのアッシリアを助けるため、エジプトの王ネコが、遠征してきた。
アッシリアを助けるのを好まなかったためであろうか、ヨシヤはネコを迎え撃とうと出て行った。
ネコは使者を遣わして、「これは神から出たことなので、私とともにおられる神に逆らわずに、控えているように。さもなければ、神があなたを滅ぼされる。」と警告を与えた。
しかし、ヨシヤは変装してまでも、戦うために出ていき、射手たちの手によって、死を迎えたのであった。
39歳の若さであった。その後、22年半の間に4人の王が移り変わり、預言されていたとおり、ユダはバビロニアによって滅亡を迎えることになる。
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異教徒エジプトの王ネコが語った神の警告を、ヨシヤがきかなかったとて、責められるものではないように思える。
しかし、その警告に真実があったことは驚くばかりである。
信仰者は、どんなときにも、神に聞く姿勢が必要である。
神との交わりの中、いつも平安の中を進むことが大切である。
ヨシヤは平安のないまま(変装し)、敵に向かって進んでいった。
どんな状況の中であっても、義務ではなく、神が与えて下さる愛(平安)の中を歩んでいこう。
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