「小羊うるちゃん物語」part 5-2 今までの経験

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  【Part5の登場人物】
     うるちゃん  : 主人公
     へいわくん  : 夫
     なごみちゃん : 長女
     サイエン君  : 長男
     はづきさん  : 友人
     A牧師(夫人): A教会の牧師(夫人)
     友人Nさん  : なごみちゃんの幼稚園のママ友
     友人Iさん   : A教会で出会った友人
     Gさん    : エホバの証人に入ったばかりの女性

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 救われて間もなく、今のうるちゃんにできることをと思い、近所へのトラクト配付の思いが与えられました。1000枚位はまきたいと思い、教会に実費での印刷をさせてもらえるようお願いした時でした(教会作成のトラクトで、婦人会ではよく配布していたものです)。枚数のことで、ちょっとしたトラブルがありました。100枚か200枚にするようにという教会側ともめたことがありました。理由はわかりませんが、話し合って理解してもらい、1000枚ということで無事解決しました。

kinsi 神奈川県内の教会で作成した「進入禁止」のエホバの証人防止トラクトをまきたいと言ったときにも、これはよくないというA牧師側と見方の食い違いがありました。これも祈って、数日後急にA牧師が意見を翻し、解決しました。

 A教会がある地域で開かれていた羽鳥明牧師の家庭集会に行った時のことです。あることから集会に行っているバプテスト教会のTさんと知り合って、行ってみました。決して有名な先生だからというようなミーハー的な思いからではありませんでした。はづきさんも行っていたので、牧師に無断で行くことが悪いことだとは思わなかったのです。A教会に開拓伝道の知らせに来た同盟教団のS牧師の駅前伝道の手伝いをしようとした時もA牧師との戦いがありました。両方とも、悪いこととは思わなかったのですが、A牧師の意見は「他には行かないように!」というものでした。そう言われた時、叱られて窮地にたったうるちゃんが、真剣に祈った時、心に響いてきたみことばがありました。「あなたの同意なしに何一つすまいと思いました。(ピレモン14)」でした。何か主のみこころがあるのかと思い、これからは、すべてを牧師の同意を得てからしようと決意しました。A牧師が「他には行かないように!」といった際に繰り返し言った「あなたたちの指導者たちの言うことを聞き、また服従しなさい。(ヘブル 13:17) 」も、うるちゃんは自分でも納得した上で従いました。この時の痛みから、A牧師との関係に平安を失う状態になったこともありました。が、祈りと満たしで解放を得ていました。うるちゃんが悩んでいる時、A教会に相談しても「気にしないことですよ。」とかわされることが多くあり、キリストを思い泣いて帰らない時がないくらいでした。

 このような3年間を通っていたうるちゃんではありましたが、A牧師のことや教会のことを祈っていた(「すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです。そうすることは、私たちの救い主である神の御前において良いことであり、喜ばれることなのです。」(Ⅰテモテ 2:1-3)のみことばの実践)ある日、イエス様が、ご自身の愛を送りこんでくださったのです。A牧師の言動に傷ついたある朝、聖霊様が強く満たしてくださり、その愛を送ってくださったのです。なんと表現してよいのか、まさしく天からの賜物といえるようなあたたかいものでした。その満たしの後、ものすごく、A牧師に会いたくなったものでした(教会に行ったところ不在でした)。イエス様のA牧師への愛だと思いました。だから、これらのことは、必要な学びであったと心から感謝できたのです。

 以前から、A教会の少なくはない数のクリスチャンが同じようなことでつまずき、出ていっているのを聞き、また、見たこともあったのでしたが、つまずく方に問題があるという言い分を信じていました。その中に、状態が悪くなっている方もいましたが相手の問題のように処理されていました。しかし、自ら経験して知ったことがありました。はたして、救われたての赤ん坊やよちよち歩きの幼子がつまずくのと、つまずきの石を足元に置くのとどちらがいけないのだろうと不思議に思います。

 以前、伝道を手伝おうとしたS牧師との祈りで(はづきさんが、うるちゃんの家に連れてきて、3人で祈りを持ったのです)、「人の子のために、人々があなたがたを憎むとき、また、あなたがたを除名し、はずかしめ、あなたがたの名をあしざまにけなすとき、あなたがたは 幸いです。その日には、喜びなさい。おどり上がって喜びなさい。天ではあなたがたの報いは大きいからです。彼らの先祖も、預言者たちをそのように扱ったのです。(ルカ 6:22~23)」のみことばが心に響きました。響いてきたときは、かつて礼拝を守りたくて引っ越しとなった際のような未信者との戦いがまたあるのかと思ったのですが、戦いがあった相手は、信頼していたA牧師でした。このときS牧師と祈り会をしたことをA牧師に叱られ、そのみことばはサタンの声だと言われました。S牧師は公に教会に来て、開拓伝道の協力を依頼されたので、そのS牧師と祈ることが、いけないことだとは全く思わなかったのです。この時、除名一歩手前になったのですが、不従順を謝って従ったのでした。それから、サタンからのみことばだと言われたうるちゃんに混乱が始まりました。一体、心に響いてくる思いは何なのか。イエス様を求めて、祈りで語られて、それでも、それがサタンだったのかと。イエス様に「あなたのみこころが知りたい。」と切に願って、はたしてイエス様の赦しの中で、サタンの声を聞かせるのだろうか? 示される罪はすべて、既に悔い改め、十字架につけたつもりでした。もちろん、それでも、完全になるわけではないことを知っていました。うるちゃんのイエス様は、子供がパンを求めているのに石をくれるようなお方でもないし、魚を求めているのに、蛇をくれるような方でもないのだと思い、また、語られたことの多くが実現していることを思いだし、うるちゃんは語りかけの主を信じることにして、平安を取り戻しました。

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  【うるちゃんと教会】
  ☆ うるちゃんが電話をかけた「昔からの流れのキリスト教会」(part 1-3)
  ☆ はづきさん所属のA教会(part 1-3)
  ☆ 歩いて1、2分のところにあった近所のH教会(part 2-1)

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