「傷ついた道」への解決

「私のうちに傷のついた道があるか、ないかを見て、私をとこしえの道に導いてください。」(詩篇139:24)

「傷ついた道」というのは、苦痛に導く道ということだ。悲しみの道とも言える。
この詩篇の作者は、神への恐れを持たずに神の名の権威を軽々しく用いているような人々との戦いの中にあった。
同じ神の名を用いる敵、実質の実(実体)が全く異なる神だとわかるまでは、多くの悩み、苦しみが起こる。
まともに立ち向かっては、神を知らない人たちにとっては、仲間同士の戦いに映ってしまうので、神の栄光を考えると、知恵が必要だ。
その敵から来る苦悩は深いものであり、その中にあって、信仰者は砕かれ、品性が練られていく。
作者は、そのような苦悩の中で、まず、神の大きさ、性質に思いをはせ、平安に包まれていった。
そうして初めて、神に苦悩を包み隠さず言い表し、寄りすがったのである。
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「傷ついた道」への解決の道は、主だけがお持ちである。
自分で立ち向かっては、取り返しのつかない結果に終わりかねない。
破壊と分裂が残り、主へのあざけりをもたらしかねない。
本当の敵は、その人の背後にいるサタンだからである。
主の偉大さに思いをはせよう。そして、苦悩を言い表そう。
主がその問題を取り扱って下さり、ご自身の栄光を現される。

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